女性向け・男性向けメニューの開発

「築地市場直送」「淡路島特産」等、産地へのこだわり表記は、男性が強い興味を示す傾向にあります。また、「盛り沢山」「山盛り」「こぼれ」等、大盛りを連想させる表記も同様に男性に好まれます。その他、「伝統」「歴史」等の歴史感や、説明的要素となる「由緒」「由縁」等も男性に好まれる傾向にあります。
主なターゲットを男性客に据えている大衆的な定食店や居酒屋、またはクイック料理を提供する飲食店は、男性客に向けたこれらのキーワードを駆使し、男性客に好まれるメニュー構成で常連客の獲得を狙う必要があります。

「清涼感」「熱々感」等、直感的に美味しさを感じることの出来る「シズル感」は、女性が強い興味を示す傾向にあります。また、予算の分かりやすいセットメニューも女性に大変受けが良いと言えます。これは多くの飲食店が取り入れている「レディースメニュー」を見れば明らかです。
主なターゲットを女性客に据えているイベント型レストランやファミリー層向け飲食店は、女性客の特性を理解し、女性客に好まれるメニュー構成で常連客の獲得を狙う必要があります。

お弁当で例えてみるととても分かりやすくなります。女性は少しずつたくさんの「幕の内弁当」「栄養バランス弁当」等のメニューを好む傾向にあるのに対し、男性は「焼肉弁当」「から揚げ弁当」「鳥南蛮弁当」等の主役のあるメニューを好む傾向にあります。自店の営業スタイルや属性（特徴）に合せた「男性向けメニュー」「女性向けメニュー」を開発し、ターゲットを見据えたメニュー構成を行う事が、目的型来店客を獲得する成功の秘訣です。